今回は、日本人の方がよく中国人に対してよく思う疑問である「中国人の中国語は怒っているように聞こえる」という理由や原因について紹介していきます。
はじめに
中華圏での生活7年目に突入の筆者ですが、日本に帰国する度に中国のことをよく知らない日本人の友人から「中国人はいつも怒っているの?」「中国語を話す人は常に怒っているの?」という疑問をぶつけられます。なので今回は、日本人の視点から「中国人の話す中国語が怒っているように見える」原因や理由を紹介していきます。
中国語の種類によって怒り方が違う!?
今回の本題である「中国人はいつも怒っているの?」「中国語を話す人は常に怒っているの?」という疑問を解決する前に、皆さんは中国語にも色んな種類があるのはご存じでしょうか?
ネットフリックスなどで中国や台湾のドラマを観たことがある人はご存知だと思いますが、台湾の中国語は怒っているよう聞こえる中国人の中国語とは真逆で、とてもソフトで優しく感じます。中国人の話す中国語に関しても、エリアによって大きな差があるのです。この大前提のもとで、いよいよ本題に入っていきます。
中国人の話す中国語が怒ってるように聞こえる9つの原因と理由
ここでは中国人の人たちが話している中国語が怒っているように聞こえる原因や理由についてお話しします。
怒っているように聞こえる理由①:中国語の発声
中国語には四声と呼ばれる四種類の発音記号(ピンイン)があります。これは声調と呼ばれます。簡単に言ってしまえば「音の上がり下がり」がはっきりとしているのです。中国語に同音異義語がたくさんあり、曖昧な発音や抑揚では、相手に意見が伝わらないことも少なくないので、しっかりと発声します。中国人は中国語の発声をしっかりするということが、中国人が怒っているように見える理由の一つなのではないかと思います。
怒っているように聞こえる理由②:とにかく大きい声
エリアや人によるというのが大前提ではありますが、中国人は比較的会話の際のボリュームが大きいです。筆者自身も、中華圏で生活をしていますが、当初は、中国人の声の大きさに起因する品の無さにはストレスを溜めた思い出があります(笑)
中国人の話す中国語の声の大きさが、日本人にとって中国人が怒っているように見える理由の一つなのではないかと思います。
怒っているように聞こえる理由③:中国国内の教育環境
中国国内において、子供が中国語を学ぶ際、学校では発声に力を入れており、小さい頃から大きな声で読む習慣が身に付いています。これは大きな声で読み上げた方が、記憶の定着に効果的だと言われているからです。中国語国内における教育環境も、日本人に中国人が怒っているように見える理由の一つなのではないかと思います。
怒っているように聞こえる理由④:人口の多さ
中国に行ったことがある方は既に知っていることだと思いますが、中国はどこにいっても人海(人混み)です。もちろん、山林部など人口の少ない地域はありますが、「こんなたくさんの人がどこから出てくるの!?」と驚くことも少なくありません。たくさんの人が話しをする中で、ぼそぼそと小さな声で話をしていては自分の声が埋もれてしまいますよね?人口の多さが、過度な密を生み、大きな声で話さざるをえなくなり、結果として怒ってるように見えてしまうのだと思います。
怒っているように聞こえる理由⑤:会話の距離感の近さ
中国人と話していると頻繁に感じることですが、彼ら彼女らの会話の距離感は近いです。距離感が近ければ小声で話してくれれば良いのですが、上記でも説明した理由から声のボリュームは大きい人が多い印象です。会話の距離感の近さも、日本人にとって、中国人が怒っているように見える理由の一つなのではないかと思います。
怒っているように聞こえる理由⑥:中国人のストレートさ
中国人は主張が強い頑固さんということで世界的にも有名ですが、実際、ストレートにモノを言う人が多いです。相手を思いやる日本の文化とは反対に、中国人はストレートに感情を表すので、話により気持ちが乗っかり、そのことが日本人にとって、中国人が怒っているように見える理由の一つなのではないかと思います。
怒っているように聞こえる理由⑦:舌打ちのような音
中国人と話していると、よく会話の合間や会話中に舌打ちのような「ちぇ」「ちっ」というような音が聞こえてくることがあります。この音を聞くと、日本人は何か相手の気に触ることをしてしまったのではないかと不安になりがちです。この舌打ちのような音が、日本人にとって、中国人が怒っているように見える理由の一つなのではないかと思います。
怒っているように聞こえる理由⑧:大きいジェスチャー
中国人はジェスチャーの大きな人が多いです。場合によってはそのジェスチャーが威嚇されているように見えることがあります。このジェスチャーの大きさが、日本人にとって、中国人が怒っているように見える理由の一つなのではないかと思います。
怒っているように聞こえる理由⑨:相手の話に割り込む
日本人の場合、相手の話を最後まで聞いてから意見を述べる人が多いですが、中国人は話の途中でもバンバン自分の意見を述べてきます。そうなると自然と議論がヒートアップしていき、話にも熱がこもります。このことが、日本人にとって、中国人が怒っているように見える理由の一つなのではないかと思います。
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さいごに
ここまで、「中国人の中国語は怒っているように聞こえる」という理由や原因についてお話してきましたが、いかがでしたか?
最後にこの記事が皆さんの役に立っていると幸いです。